大阪府 河南町
天王寺蕪 (てんのうじかぶら)
分類:野菜
品目:根菜類:かぶ
切り葉、根型扁平(野菜の地方品種より) |
【見た目】 根部は純白扁平で約8~10cmの大きさとなる。ひげ根が多い。葉丈は約60cmと長く、葉には毛じがない。切れ葉と丸葉の2系統がある。 |
【食味】 肉質が緻密で軟化しにくい。生食、煮物、汁物などに向いているが、加熱調理にする場合は、表皮と特に内側にある筋を剥き取ることで食べやすく調理できる。煮物などの加熱調理でも煮くずれにくくしっかりと引きしまった食感で味わえるのがよい。生食は、少し苦味を感じるしっかりとした肉質は歯ごたえがよく、漬物、サラダなど生食に近い食べ方は特に特性が生きる。 |
【由来】 大阪市天王寺付近が発祥で、江戸時代から栽培されている。蕪が地面から浮き上がったように成長することから、「天王寺浮き蕪」とも呼ばれいた。乾蕪として全国に広まり有名であったようで、「名物や蕪の中の天王寺」と与謝野蕪村に詠まれている。また、長野県野沢村の住職が天王寺蕪の種を持ち帰り栽培したところ、野沢菜になったという言い伝えがある。 |
【その他】 平成17年度に開始した「なにわの伝統野菜」認証制度の対象品目になっている。漬物は大阪Eマーク食品の対象となっている。 |
【調理法・加工品等】 漬物需要が多いが、その他食品加工や煮物等の料理に使用されている。 |
【生産の見通し】 拡大 |